翻訳の大地

できるだけ「翻訳」にまつわる様々な話題をとりいれて書いていくつもりです。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

タイ(22)

タイの今 タイ版バブル崩壊で経済が打撃 日本の経済バブル崩壊のパターンに似て、タイは1990年後半にバブル崩壊で経済が大打撃を受けた。タイの通貨バーツは主要通貨に対し大幅に下落し、経済はインフレからデフレに急反転する。当時は1バーツ約5円のレート…

タイ(21)

真の民主主義へ タイ 20世紀前半、財政難と世界恐慌で王朝は危機を迎える。1932年、無血革命ではあったがクーデターが起こり、王政から立憲君主制となる。 第二次世界大戦後は、文民政権と軍人政権が交代を繰り返しながら今日に至っている。軍人によるクーデ…

タイ(20)

タイの歴史(9) 現代まで続くバンコク王朝 アユタヤーの陥落から半年後、武将タクシンが再起しビルマ軍を撃退、タクシン王朝が成立するが、この王朝は一代限り14年という短命で幕を閉じる。 武将チャクリーが王位につき、現王朝であるバンコク王朝(チャク…

タイ(19)

タイの歴史(8) アユタヤー王朝、400年の繁栄 15世紀中頃、新興勢力アユタヤー王朝が衰退したスコータイ王朝を吸収する。アユタヤ―は16世紀に一時的にビルマに征服されるが、民族解放の英雄ナレースワン大王によって領地を奪還。 17世紀になると強固な国家…

タイ(18)

タイの歴史(7) タイ北部のラーンナータイ国 ラーンナータイ国はチェンマイを首都とする一種の都市連合国家で、チェンマイ、チェンラーイ、メーホンソーンなど北部タイ一帯を支配していた。チェンマイのワット・チェディールアンは当時のもの。1939年に…

タイ(17)

タイの歴史(6) タイ族の台頭 タイ族による初の王国は、13世紀、クメール帝国から領地を奪取したスコータイ王朝である。同じ時期、北タイにはラーンナータイ国とパヤオ国という有力なタイ族の国も存在している。スコータイはこの2国と盟友関係を築き、周…

タイ(16)

タイの歴史(その5) 先住民族支配の時代 現在のタイ人にとって歴史の「本流」はスコータイ朝以降のタイ族の歴史だが、それ以前も含め、現タイ王国領土内ではさまざまな民族の覇権と滅亡が起こっている。 タイに国家的集団が形成されたのは6世紀ころと言わ…