翻訳の大地

できるだけ「翻訳」にまつわる様々な話題をとりいれて書いていくつもりです。

2014-01-01から1年間の記事一覧

タイ(24)

タイの今(3) 国王の「お言葉」が社会に影響を与える ラーマ9世現国王は、毎年12月5日の誕生日に恒例の「お言葉」を述べる。「お言葉」は政策にも影響を与えるほど重みがある。国王を深く尊敬する国民だからこそ「お言葉」に耳を傾けるのだ。ただし、近年は…

タイ(23)

タイの今(その2) 副産物のバンコクの交通渋滞緩和 バブル崩壊後、旅行者が感じた最大の変化は、悪名高き交通渋滞の緩和だった。多くの人がリースで求めた車を手放した。タイは中流層グループが厚く形成された先進国型社会ではなく、車を持てることは即そ…

タイ(22)

タイの今 タイ版バブル崩壊で経済が打撃 日本の経済バブル崩壊のパターンに似て、タイは1990年後半にバブル崩壊で経済が大打撃を受けた。タイの通貨バーツは主要通貨に対し大幅に下落し、経済はインフレからデフレに急反転する。当時は1バーツ約5円のレート…

タイ(21)

真の民主主義へ タイ 20世紀前半、財政難と世界恐慌で王朝は危機を迎える。1932年、無血革命ではあったがクーデターが起こり、王政から立憲君主制となる。 第二次世界大戦後は、文民政権と軍人政権が交代を繰り返しながら今日に至っている。軍人によるクーデ…

タイ(20)

タイの歴史(9) 現代まで続くバンコク王朝 アユタヤーの陥落から半年後、武将タクシンが再起しビルマ軍を撃退、タクシン王朝が成立するが、この王朝は一代限り14年という短命で幕を閉じる。 武将チャクリーが王位につき、現王朝であるバンコク王朝(チャク…

タイ(19)

タイの歴史(8) アユタヤー王朝、400年の繁栄 15世紀中頃、新興勢力アユタヤー王朝が衰退したスコータイ王朝を吸収する。アユタヤ―は16世紀に一時的にビルマに征服されるが、民族解放の英雄ナレースワン大王によって領地を奪還。 17世紀になると強固な国家…

タイ(18)

タイの歴史(7) タイ北部のラーンナータイ国 ラーンナータイ国はチェンマイを首都とする一種の都市連合国家で、チェンマイ、チェンラーイ、メーホンソーンなど北部タイ一帯を支配していた。チェンマイのワット・チェディールアンは当時のもの。1939年に…

タイ(17)

タイの歴史(6) タイ族の台頭 タイ族による初の王国は、13世紀、クメール帝国から領地を奪取したスコータイ王朝である。同じ時期、北タイにはラーンナータイ国とパヤオ国という有力なタイ族の国も存在している。スコータイはこの2国と盟友関係を築き、周…

タイ(16)

タイの歴史(その5) 先住民族支配の時代 現在のタイ人にとって歴史の「本流」はスコータイ朝以降のタイ族の歴史だが、それ以前も含め、現タイ王国領土内ではさまざまな民族の覇権と滅亡が起こっている。 タイに国家的集団が形成されたのは6世紀ころと言わ…

タイ(15)

タイの歴史(その4) <1917年> 第一次世界大戦に連合国側として参戦 <1919年> このころから貿易収支が大幅赤字となり、国家予算の赤字が続く <1920年> 以後数年の間に、ヨーロッパ各国と不平等条約を改正 <1932年> 無血革命により立憲君主制に移行。…

タイ(14)

タイの歴史(その3) <1774年> タクシン王とチャクリーの軍が、チェンマイよりビルマを排除 <1782年> タクシン王が精神に異常をきたし、処刑される。チャクリーが即位(のちのラーマ―1世)し、現王朝の初代となる。都を現在のバンコクに定める。 <1855…

タイ(13)

タイの歴史(その2) <1511年> ポルトガル人フェルナンデス、西洋人として初めてアユタヤーを訪問 <1558年> ビルマ王がチェンマイを占領。ラーンナータイ国はビルマの支配下に <1569年> ビルマ軍がアユタヤ―を占領。アユタヤ―王朝は事実上ビルマの支…

タイ(12)

タイの歴史(その1) <6~11世紀> チャオプラヤー川流域の西にドヴァーラーヴァティー国 <7~14世紀> タイ南部にシュリーヴィジャヤ国 <11世紀> タイ中央部をクメールのアンコール朝が支配。12世紀にアンコール・ワット建立 <1240年頃> タイ族…

タイ(11)

タイではこんな病気に気をつけよう マラリア マラリア原虫を持つ蚊が媒介する病気。バンコクなどの都市部での感染は少ないが、国境ツアーなどに参加する人は、防虫スプレーを準備するなどの用心を。マラリアは、体内に原虫が入ってからおよそ7~30日で発病す…

タイ(10)

タイでは食べ物に注意することが第一 タイ国内で感染する危険性がある伝染病について、それぞれの感染源や症状などを解説してある。これらの症状についてある程度の知識を頭に入れておき、具合が悪くなったときにあわてずに対処できるようにしておこう。 読…

タイ(9)

タイで特に注意すべきタブー タイ人の頭には不必要には触れてはいけない。人間の頭には精霊が宿ると信じられているからだ。 かわいいかといって子供の頭をなでないように注意しよう。子供の頭をなでる程度なら、タイ人もとりうる動作だが、目上、年上の人の…

タイ(8)

タイ人気質 タイ人気質を象徴するキーワードが2つある。 「サバーイ」は心身ともに快適な状態を表現し、「マイペンライ」はちょうど日本語の「大丈夫」に相当する。 この2つの言葉が象徴するように、タイ人には堅苦しいことや面倒なことを嫌う性向がある。…

タイ(7)

タイ王室への敬意 タイの王室は国民から絶大な尊敬の念を集めている。日本はもとより世界中でも比肩する王室は少ないだろう。中世や戦前の混乱期ならまだしも、この傾向は近年以降にますます強まっている感がある。 巧みに操作されたイメージがあるのも事実…

タイ(6)

タイの宗教 国教は仏教だが、日本や中国とは異なり、セイロン(現スリランカ)から渡来したティラワーダ(上座部)仏教だ。大多数の国民が仏教を信仰しており、全国各地、人の住むところには必ず仏教寺院がある。 都心でも寺院の界隈では、黄衣の僧侶がまだ…

タイ(5)

タイの通貨 タイの通貨単位はバーツ(Baht)とサタン(Satang)で、通貨の種類は、1000B、500B、100B、50B、20B、10B、の6種類の紙幣と、10B、5B、2B、1B、50サタン、25サタンの6種類のコインがある。旧貨幣や記念硬貨も流通しており、複数の種類を目にする…

タイ(4)

郵便局・インターネット 4階出発ロビーの西側隅には、24時間営業の郵便局がある。隣接して通信局運営のネットカフェもある(24時間営業)。Wi-Fiアクセス用の各種プリペイドカードはキオスクやコンビニで購入できる。 首都バンコクでは、スマートフォンの普…

タイ(3)

インフォメーション 到着・出発ロビーともに、24時間営業の案内窓口があり、出迎え人、尋ね人の構内アナウンスなども受け付ける。到着ロビーには、TAT(タイ国政府観光庁)があり、英語の市内地図など、各種の観光案内が受けられる。 ホテル&ツアー予約 到…

タイ(2)

旅客ターミナルの施設 旅客ターミナルはひとつで、国際線・国内線共用。近隣国や国内線の一部路線には2012年7月現在、ドンムアン空港から発着する便もある。 電 話 ターミナル内の各所に公衆電話がある。テレカは最寄のコンビニなどで購入できる。黄色の国際…

タイ(1)

スワンナプーム空港 新たに開港の大都市バンコクの表玄関 スワンナプーム国際空港は2006年、バンコクの東方、約25kmの場所に開港した。成田空港の約3倍という規模を誇る新空港は、東南アジアでも最新・最大級の拠点空港として、インドシナ半島全域の新しい玄…

つじつまが合う

つじつまが合う = add up add up を他動詞で使う時と自動詞で使う時で意味が異なる。 add up が他動詞の場合 = Add up the figures. (数字を合計しなさい) add up が自動詞の場合 = The figures add up perfectly. (計算は完全にあっている) = The f…

ぶっつけ本番でやる

ぶっつけ本番でやる = "play it by ear" 時間がない、情報が足りない、準備ができない、などの理由によりぶっつけ本番で何かをやる時の表現。「成り行きにまかせる」という意味もある。 "without (any) rehearsal" (リハーサルなしで)や "without (any) p…

口コミで、 人づてに、 裏ルートで

口コミで = "by word of mouth" word-of-mouth communication ⇒ “口の言葉”のコミュニケーション ⇒ 口コミ (例文) 「その情報は口コミだけで広まった」 The information was spread by word of mouth only. 人づてに = "through the grapevine" or "on t…

ぎりぎりで間に合う

ぎりぎりで間に合う = "just make it" 「納期」や「待ちあわせ」などになんとか間に合う、という意味で使う。 「間に合うはずだ」と可能性を示す場合には、should を使う。 (例文) 「この分なら、ぎりぎりで間に合うはずだ」 At this rate, we should jus…

そのうち

そのうち = "one of these days" 確約をしたくない時に役立つ表現なので、契約書のように、ものごとを明確にするための文書中で使うのは好ましくない。 (例文) 「そのうちまたまいります」 I will call again one of these days.

ワープロと翻訳業界(その22)

現在では、マイクロソフトのMS-Word が世界中に行きわたり、MS-Word が事実上の世界標準となりました。 そのため「ワープロ」と言う言葉自体、ほとんど使われなくなりました。 翻訳の依頼を受けた時に、かつては「ワープロは何を使いますか?」と確認が必要…