タイの歴史(その5)
先住民族支配の時代
現在のタイ人にとって歴史の「本流」はスコータイ朝以降のタイ族の歴史だが、それ以前も含め、現タイ王国領土内ではさまざまな民族の覇権と滅亡が起こっている。
タイに国家的集団が形成されたのは6世紀ころと言われる。先住民族のモン族の国、ドヴァーラーヴァティー国や、タイ南部で勢力を誇ったシュリューヴィジャヤ国である。
9世紀にはいるとアンコールワットで有名なクメール帝国が出現、11世紀にはドヴァーラーヴァティー国を制圧した。クメールの遺跡で特に有名なのがピマーイの石造寺院で、「タイのアンコールワット」とも呼ばれている。
(続く)