翻訳の大地

できるだけ「翻訳」にまつわる様々な話題をとりいれて書いていくつもりです。

タイ(11)

タイではこんな病気に気をつけよう 

マラリア

マラリア原虫を持つ蚊が媒介する病気。バンコクなどの都市部での感染は少ないが、国境ツアーなどに参加する人は、防虫スプレーを準備するなどの用心を。マラリアは、体内に原虫が入ってからおよそ7~30日で発病する。悪寒と震え、40度以上の高熱が主症状で、通常は高熱と平熱の状態を繰り返す。死に至る可能性もある。予防薬はあるが、日本国内では入手困難なうえ副作用が出る人もいる。

 

狂犬病

犬に噛まれ、唾液中の病原菌で感染する病気。潜伏期間は2~8週間。タイの犬は狂犬病の予防接種をしていないものが多い。

 

デング熱

蚊が媒介。バンコクなどの都市部で流行することがあり、マラリアよりも注意が必要。潜伏期間は5日~1週間。発熱や頭痛などマラリアとよく似た症状。手足に風疹のような発心が出る。

 

下痢

下痢をする人は多いが、これは慣れない食べ物で胃腸が驚いておこるものが大半。1~2日は静養して様子をみながら、症状が治まらなければ病院へ。また、病原菌の感染によるものは、下痢とともに発熱を伴う場合が多い。

 

 ウィルス性肝炎

食べ物や飲み水の中のウィルスで感染するA型は、東南アジアに多い。38度以上の熱、倦怠感、おう吐などが主症状。治療が遅れると完治に時間がかかるので早めに病院へ。潜伏期間は15~50日、平均して1か月と長い。帰国後に発病する例も多い。

 

 赤痢

食べ物や水が感染源。潜伏期間は数時間から3日。下痢や発熱、腹痛、重症だと血便が出たりする。手持ちの抗生物質で治ることもあるが、法定伝染病なので帰国後に隔離・入院となる。

 

チフス

食べ物や水が感染源。潜伏期間は1~3週間。発熱、腹や胸にピンク色の発疹、便秘など。進行すると便秘から下痢になったり、昏睡状態に陥ることもあるので早めの治療が不可欠。

 

 コレラ

食べ物や水が感染源。潜伏期間は1~5日。主症状は激しい下痢。腹痛や発熱はほとんどない。嘔吐をともなうことがある。現在は抗生物質の投与で比較的簡単に治る。

 

エイズ

タイのエイズ感染者は100万人とも言われる。感染経路は性交渉がほとんどだ。また、鍼や、タトゥー、ピアスに使用される針などが感染源となる危険性も高い。

 

鳥インフルエンザ

旅行中の手洗い、うがいはもちろん、鳥インフルエンザ流行地域の鶏舎に行かない、生きた鳥を扱う市場へ不用意に立ち入らないなどの心がけを。加熱処理(75度以上)した鶏肉や鶏卵を食べる分には問題ない。

 

(続く)